春望 三月一四日 「来訪と学び」
15日に淡路島で料理と一緒に使っていただくパンを仕込んでいる。「光」に向けての最初のパン焼きになる。開業当初は初夏だったこともあり発酵時間も読みやすかったが、帰ってきて季節は暖冬といえど寒い季節、空調設備や電気設備が最低限しかない厨房で発酵時間をコントロールするのはかなり難しい。
そんなわけで配送での送りは諦め、配達することにしている。ただこれは自分の甘さであって一日早く帰っていれば配送で間に合ったわけで、自分への教訓になった。
厨房に換気扇をつけるのと、大型の製粉機を入れるための打ち合わせにてつさんが来てくれた。ほぼボランティアにも関わらず快く引き受けてくれて本当に有難い。
そうこうしているうちにle fleuveの上垣くんと奥さんのゆかさん、そして生まれたばかりのちびっこのエマちゃんが遊びに寄ってくれた。
ちびっこには寒い厨房だったので暖を取るために窯に着火。
エマちゃんの初めて見る火はうちの窯の火だった。
ちょうどブリオッシュの仕込みをしていて手捏ねでのバターの生地への入れ方など教えてもらった。18°までバターを常温に戻して手で潰してクリーム状にしてから生地に練り込む。かなり楽に入る。今までこの作業がなかなかにしんどかった。ここにもまた光が差した。
人が来ると作業が進まないのは世の常なのか。気づけば19時を回っていた。
20時発酵開始で明日の朝5時ぐらいに発酵完了予定。
生地は三種類
挽きたての上野さんのライ麦を20%入れたカンパーニュ
小麦だけのブレ
田舎のブリオッシュ
明日は早い、少し眠ろう。
そういえば日記を書き初めて今日で1か月か。
1か月前の今から、1か月後の今まで僕は少しでも進めただろうか。