春望 四月七日 「日々是好日」
朝早く目を覚まして歯を磨きキリッと冷えたうちの美味しい水で顔を洗い鏡と睨めっこして一日が始まる。
パンを焼いて、次の日はその中で見つかったささやかな改善をしていく。繰り返していくうちにやっと自分の厨房になってきた。
あるところまで到達すればあとはひたすらパンを焼くだけなのだ。そのあるところまで、もうすぐな気がする。
やっと億劫になっていた事務所の整理に着手できた。
掃除をして空気を入れ替えて全ての作業を自分1人でこなせるように整えていく。
こういったことをしっかりと淡々とこなしていくことが自分にとっての日々是好日だ。
こんな時だからこそ、この言葉の重みが伝わる。
大航海時代が始まる。オールを持とう。
自分はパン屋として乗船だ。