春望 三月一六日 「より簡素に」
朝、昨日仕込んだ種の状態を見にいく。
まだ発酵は完了していない。
やはり自然発酵でこういう環境でのパン作りは一朝一夕にはいかない。だから楽しい。
しばらくは時間を投資してパンに向き合ってやりやすく納得のいくやり方を、模索していこう。
種の発酵を待つ間、掃除やら事務作業やら明日の仕込みの計算をしてそれに合わせて麦も挽いた。自ずと自家製粉は挽きたてを使えることになった。製粉量が増えたらもう一台の製粉機を稼働させよう。
夜、もう一段階種を繋ぎ明日に備えて布団に入った。
バタバタと一日が過ぎていく。