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春望 四月八日「春の雪」

昨日仕込んだ生地は気持ちよさそうに朝を迎えてくれたようだ。

種の継ぎ方を変えて初めて仕込んだ生地だったが、大丈夫そうだ。

窯を温めている最中、もうあと少しで窯入れというタイミングでふと外を見ると雪が降っていた。

珍しいなぁと思い外に出てみると桜の花びらが風で舞っていたので。これだけの桜吹雪は久々だった。しばらく見入っていた。

雨で散りゆく桜、風で舞い散る桜、どちらも趣があって好きだけど、今は風で華やかに舞い散って欲しい。

世界にはしばらく雨が降り続いているから。

今日のパンもよかった。

いつもそう言う。

口癖だ。

種の継ぎ方を変えたらパンが変わった。

人もと植物もパンも、生きとし生けるものには種がありその成り立ちで生まれるものも変わる。

毎日が発見と勉強の連続だ。

ずっと厨房にいるけどそんな期間があっても悪くないと思った。